野菜は体の栄養に。
ヤサイコトバは心の栄養に。
「コトバで楽しむヤサイの話食」
花に花言葉があるように、野菜にも言葉を。
それがヤサイコトバです。
最近、朝晩めっきり冷え込んできましたね。
夏が終わればすぐ冬って感じで、なかなか過ごしやすい秋を感じられない今日この頃。
ですが、食材は違います。
秋の食材はしっかり店頭に並んで、毎日私の食欲を楽しませてくれているのです。
ちょっと前置きが長くなってしましましたが、今回はタイトルにもあるように「子たぬきのパン」と一見かわったパン屋さんに行ってきました!
ゲストはオーナーの「うめざわしのぶ」さんです。
お店のコンセプトは「おかあさんのお味噌汁のような、街の生活でふと思い出して食べたくなるパン」だそうです。
いやぁ~今から楽しみですね。
では、さっそく魅惑のパンやさん「子たぬきのパン」にご招待します!
【子たぬきのパン】
名前の由来は⁉
周南市鹿野にある「子たぬきのパン」という名前には、ちょっとした秘密があります。
多くの方は、隣で経営されている「農家レストランたぬき」にちなんで名づけたと思われがちですが、実はそうではありません。
「たぬき」といえば、葉っぱを頭にのせて化ける姿が思い浮かぶかもしれませんが、オーナーのしのぶさんにとっての「葉っぱ」は、天然酵母や自然の恵みそのものなんです。
パンを焼くたびに、しのぶさんはその「葉っぱ」をかりて、小麦粉を自然の力で「変化させている」と感じています。
でもまだまだ修行中の身。だから、「子たぬき」なのです。
この名前には、「自然の力をかりて変化をおこなうパン作り」という想いが込められています。
日々、パンを通じて地元の恵みと向き合いながら、「子たぬき」がいつか立派な「たぬき」になることをしのぶさんは目指しているのです。
山奥で見つけた理想の場所
「子たぬきのパン」の秘密
鹿野の山奥でパン屋を始めた理由とは?
あなたも気になったのではないでしょうか。
わかります。
山口県のひっそりとした山奥にパン屋なんて・・・
と、思いますよね。
そんな秘密に迫ります。
鹿野の山奥でパン屋を始めた理由
周南市の鹿野地域にある小さなパン屋「子たぬきのパン」。まるで森の中に溶け込むようにたたずむその店は、訪れた人が「こんな場所にパン屋が?」と驚くほど、自然豊かな場所にあります。
そんな「子たぬきのパン」を営むオーナーしのぶさんが、この地でパン作りを始めた背景には、彼女自身の長い旅路と深い想いがありました。
もともと鹿野で生まれ育ったオーナーのしのぶさん。進学を機に福岡の都会へ出て、「地元には何もない」と思っていた彼女がパン作りに目覚めたのは、27歳で夫と共に始めた小さな飲食店がきっかけです。
自ら考案した料理をお客様に味わってもらえる喜びを感じる一方で、都会では手に入る食材が珍しかったり高価だったりするものの、「本当に自分が伝えたい味とは違うのではないか?」と、疑問が次第に膨らんでいったといいます。
そんな時に出会ったのが、山口県産のパン用小麦「せときらら」。
その小麦粉で作ったパンは、他の食材と調和し、お互いを引き立てる絶妙な味わいをもたらしてくれるものでした。「この小麦でパンを作りたい」と強く感じた彼女は、「子たぬきのパン」を開くことを決心します。
パン作りに欠かせない「粉、水、空気」がもたらすシンプルなおいしさを引き出すためにも、澄んだ水と新鮮な空気が必要だと考えたオーナーが思い出したのは、故郷・鹿野の自然そのものでした。
かつては「何もない」と思って離れた地に、今では「全てが揃っている」と確信した彼女。20年を経てようやくたどり着いた鹿野の地で、自然の恵みをふんだんに活かしたパン作りを、日々されています。
パンへのこだわり
【五感を育てるパンを】
周南市鹿野の「子たぬきのパン」には、見るだけで思わず食べたくなる可愛らしいパンが並んでいます。
オーナーのしのぶさんは「かわいいパンが多いね」とよく言われるそうです。
実はこの可愛い見た目には、彼女の深い思いが込められています。
例えば、カメの形をしたパンにはきな粉を、タヌキや犬の形をしたパンにははったい粉を使用。そして野菜の形をしたパンには、各野菜をペーストにして練り込んでいるのだとか。
こうした昔ながらの食材は、現代の子どもたちがなかなか食べる機会が少なくなっているものです。
ですが、かわいいパンの形なら、興味を持って食べてくれるかもしれません。実際、7歳までに食べたことのない食材は、大人になってもなじみにくいという話もあり、子どもがさまざまな味に親しむきっかけになればと願っているそうです。
▼かわいいパンも多いですよ!
また、「柔らかいパンはどれですか?」と聞かれることも多いそうですが、ほとんどのパンは噛みごたえがあるのが特徴。
しっかり噛むことで、小麦の自然な甘みや旨味が口いっぱいに広がり、味覚を育ててくれるのだそうです。
噛むことで素材の美味しさが引き出され、調味料も最小限で済むだけでなく、消化を助ける効果も期待できるといいます。
そして、噛む力は子どもたちの顔の筋肉や表情を豊かに育て、大脳の発達にも良い影響があると考えられています。
子どもの頃の食生活は、将来の食の楽しみ方や感受性を広げる一歩。
オーナーのしのぶさんは、「子たぬきのパン」がその手助けになればと、日々パンを焼き続けているのです。
オーナー「しのぶさん」の思い
ここではしのぶさんの子たぬきのぱんにこめられた思いを紹介します。
パン屋を始めてから1年が過ぎた頃、ふと気がついたことがあります。
私が本当に伝えたいのは、パンを通じて感じる食材の魅力だけでなく、この町で暮らす人たちの温かさや日々の輝きだということ。パンだけでは、そんな鹿野の魅力を伝え切れないと思いました。
そこで、「お店の中に鹿野の暮らしや人々の営みを伝えられるスペースがあればいいのでは?」と考えるようになり、開店から2年が経った今、ついにパン屋の2階にギャラリーを設けました。このスペースでは、鹿野の自然や文化、そして地域の人々の営みを紹介しています。「子たぬきのパン」が、パンだけでなく、この町に流れる温かい暮らしや、そこで生きる人々の輝きを感じていただける場所になればと願っています。
【店舗情報】子たぬきのパン
所在地:〒745-0302 山口県周南市鹿野上1260
TEL:090‐8393‐5793
営業時間:木曜~日曜日 10:00~17:00
HP:子たぬきのパン
Instagram:周南市鹿野の天然酵母パン 子たぬきのパン
お野菜トークバラエティー番組【ズッキーニ】
じつは、この様子を紹介した番組があります。
それが、お野菜トークバラエティー番組。
「ズッキーニ」
です。
ズッキーニとは
「ズッキーニ」は、ヤサイコトバ作家である、私、西川満希子が出演し、季節の野菜を使ったシンプルなレシピと楽しいトークを提供するお野菜トークバラエティ番組です。
また、月替わりで新たなヤサイコトバを紹介したり、ゲストを招き、料理コーナーを
披露します。
【放送スケジュール】
放送局 | 放送日時 |
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CCSシティーケーブル周南 12ch | 毎日 8時、14時、23時45分 |
山口ケーブルビジョン | 月~土 (毎月1、16日更新) 8:30~8:45 |
【2024年11月前半放送の詳細】
▼ゲスト
- 子たぬきのパンオーナー「うめざわしのぶ」さん
繰り返し視聴ができるスケジュールとなっておりますので、ぜひともお見逃しなく。
旬の野菜と楽しいトークで、お料理がさらに楽しくなる「ズッキーニ」をご覧ください。
ぜひ感想をコメントで教えてくださいね!
お待ちしています。